2006.10.07 Saturday
夏の想い出vol.1旧白州邸「武相荘」へ!
このお家が一般公開されていると知ったのは、つい先月。
去年買った雑誌をパラパラめくっていた時のこと。
取材でも申し込まないかぎり、
このお家に入れるなんて思ってもみなくて、
数日後にさっそく訪問。
鶴川駅から近代的な住宅街を歩いていくと、
お寺でもあるのかな?と思うくらい、
竹やぶや緑の生い茂る一角がありました。
小さな坂を登ると「武相荘」の門、
そして、大音量の蝉しぐれ。
「昭和の洒落者」と呼ばれ、
晩年までポルシェに乗っていたという白州次郎さんと
随筆家の白州正子さんの農家を改造したお家。
門をくぐる前に出迎えてくれたのが、
よく本で見かける、次郎さん手作りのポストと、
正子さんの活け花の花器にもなっていた臼。
「武相荘」とは、武蔵と相模の境にあるというところから、
次郎さんが名付けたもの。
残念ながら、
お部屋の中は撮影禁止。
でも、深い茶色の木でできた床や柱のたたずまいは、
一歩足を踏み入れたとたん、
大袈裟かもしれませんが、私のからだの中の
自分よりずっと前の魂が、この家にワ!っと飛びついたような
一体感がありました。
懐かしい、とかそういう知識で持っているものより
もっと原始的な感覚でした。
そして、同時に、人は木から離れてはいけないんだなと思いました。
ゆったりと何時間でも話しこんでしまいそうな
囲炉裏のお部屋があったり、
小さな文机のある書斎は、目の前が緑いっぱいの窓で
足元が掘りごたつのように工夫されていたり。
ここで暮らすことができたら、
もっと穏やかな人になれるんだろうなと思いました。
ぶ厚い茅葺きの屋根には、
雑草の種が飛んで、自然に緑地化♪
まだ、正子さんがいらっしゃるかのように
活けられた軒下の草花。
外の階段を上がったギャラリーには、
次郎さん直筆の遺書の展示も。
男気に溢れた、大きな文字に、無駄のない言葉!
喫茶の珈琲もケーキも最高♪
おみやげコーナーには、
正子さん愛用のお香もあり、「白檀」を購入♪
喫茶のお手洗いも、こんな洒落た演出が!
古道具の使い方ひとつをとっても、
「なるほど!」と思いました。
四季によって、展示内容が変わるとのことなので、
今度は、もう少し秋が深まった頃、
是非また訪れてみたいです♪
旧白州邸「武相荘」
http://www.buaiso.com/